建物種別:生活介護
◎第2 ジェイ・エス・ステージ(定員40名)
大阪府門真市
木造2階建
101.45坪(335.39㎡)
駐車場あり
竣工 2022年10月
D’S PALETTEに決めた経緯は?
門真で様々な事業を展開している私たちですが、中でも2拠点で展開していた「生活介護サービス」を1つにまとめて新しい事業所を立ち上げたいと考えていたんです。マンションの1階にあるテナントで運営していたんですが、どちらもだんだん手狭になっていたんですよね…。
どこで建ててもらおうかと検討していた時に交流のある法人さんから教えてもらえたのがD’S PALETTEさんでした。聞けばグループホームを建てようとしていた時に地域のご理解がなかなか得られず、苦労されていたそうなんですが、パレットさんが間に入ってくれてうまく話をまとめてくれて、その後もスムーズに地域に馴染んでいけたそうなんです。そんな話を聞いて「じゃあ、どんな施設なのかな?」と気になって実際に現場のスタッフも一緒に建物を見学させていただくことになったんです。
そしたら施設としての造りもよくて、明るくて、ぬくもりがあって…。窓も大きくて、光の採り方もよく考えられているんでしょうね。現場からも「こんな環境で、私たちもみんなで過ごせたら、うれしい!」という前向きな反応がもらえましたから、自信をもってパレットさんに決めることができました。
プランニング段階はどうでした?
私たちの場合は、建物だけでなく土地探しや近隣との交渉もお任せしました。見つけていただいたのが、元々出していた2拠点のちょうど中間点にあるこの場所でした。事前に周辺との調整も進めていただいていたので、私たちが改めて挨拶に回る頃には「がんばってね!」という言葉がもらえる状況を作ってもらえていたんです。これは、ありがたかったですね。
設計に関してはまずパレットさんに土地のカタチに合わせたプランニング図面を描いていただいて、そこから細かく「こんな部屋があれば…」「こういう機能がついていると支援しやすいんです」と何回も相談して、僕たちの想いを聞いてもらえました。一緒に考えてくれているようなスタンスでとても進めやすかったんですよ。しかもほぼ「無理です!」と頭ごなしに言われることがなくて、私たちの希望を聞いた上で「では、こうしてみましょうか?」と提案を下さるんです。だから今振り返っても毎回、打ち合わせがとにかく楽しかったという記憶しかありません。
ホントに細かい注文まで聞いて下さるもんですから10回以上は修正と打ち合わせを繰り返しましたね。実は以前は大手メーカーに施設の建設を依頼したこともあるのです。その時は、もう決まったプランがあって、ほとんど私たちの想いも聞いてもらえなかったんです…それを思うと、今回は本当に「私たちの想いが詰まった場所ができた!」と思えますね。
現場の反応はどうですか?
私たちの場合、みんなの声も反映したくて、プランニングの段階から職員みんなに図面を見てもらって意見を出し合いながら進めてきたんです。ウチはもともと意識の高いスタッフさんが多いんですけど、そうやって改めて「自分の職場を作ること」から一緒に考えることでより責任感も強まったような気がするんです。「みんなで作った場所だ!」という気持ちがあるから、仕事にも気持ちが入りますよね。実際、移転後は運営面でも「みんなで考えていこう!」という気運が高まり、みんながより1つになれたような気がします。
事務所を真ん中に持ってきて、ガラス張りでフロアが見渡せるつくりになっているのは、特に好評です。スタッフ同士も困ったことがあればスグに呼びやすいですし、利用者さんとしても「ああ、あの人はそこにいて見てくれているな」という安心感があるようです。事務所ごしに別の作業スペースが見えるので、仲のよい利用者さん同士が「おーい」と手を振り合うような微笑ましい光景もよくあるんです。
支援のしやすさなどで変わった点はありましたか?
以前は2つの拠点、どちらも1フロア構成で、状態の異なる色んな利用者さんが同じところで過ごしていました。ですが歩行訓練している利用者さんの近くを元気に動ける方が走っちゃったりすると、やっぱり危ないじゃないですか。だからここに移転してからは、班分けをして「1Fで歩行訓練なども必要な利用者さんが作業するコーナー」など、分かれて活動するようにしたんです。状態が違っても普段は仲よしにしている利用者さんもいますから、「ちょっと抵抗があるかな?」と心配した部分もあったのですが、作業の時間は作業に集中して、休憩時間になったらお互い行き来する、という感じでメリハリがついたんですよ。仕事、レクリエーションの制作、手指の訓練の手芸など、班それぞれで作業しているので、お互いに作ったものを見に行ったりもできるんです。たとえば「あっちの班が作ったクリスマスツリーも見にいって見ようか?」と刺激しあえるんです。そういうお互いの存在を感じ合ったり、「会いに行く」ような部分も社会性を身につける支援としてうまくいっていますね。
利用者さんやご家族からの反応はどうでしょう?
利用者さんは、環境が変わると調子を崩す方も多いですから、私たちもドキドキしていたんです。でも、みなさんウソのように初めからスーッと入ってくださいまして(笑)。「最初からここにいたよ」というくらいスグに馴染んでくださいました。居心地がよかったんでしょうね。ご家族も見学に来られる方が増えたんですけど、みなさん「窓が多くてたくさん光が入っていい!」と評判ですね。やってきたお客様もついつい長居する方も多いんですよ。やはりうす暗いと気持ちも沈みがちになりますし、陽の光って大事だなあ、と改めて感じました。
何か、印象に残っていることはありますか?
引き渡しの日に、パレットさんが引き渡し式というのを企画して下さっていましてね…。言いづらいんですが、実は私たち的には「そんなものいるの?」っていう感じで、あまり乗り気じゃないまま参加したんです。…だって「手紙を読んでほしい」とか頼まれてたりもしたので(笑)。当日は土地のオーナーさんも参加されて、一緒に出来上がった施設の中をみんなで見て回りました。オーナーさんと記念撮影なんかもしましたね。ひとしきり終わると、パレットさんが、この日の様子を後ろから撮影していたものをすばやく編集して、動画にまとめて最後に流して下さったんです。それを改めて見ていると、最終的には私たちも感動しちゃって…。土地のオーナーさんも、すごく喜んでおられました。契約時に顔を合わせたくらいでしたから、改めて人となりも知る機会にもなりましたし、人間的にもちゃんと繋がりができました。長く場所をお借りしてやっていくんですから、これは確かに大事なことだったんですよね。
これから建てる方へアドバイスがあれば教えて下さい
想いをしっかり聞いてくれて、「理想の建物を一緒に!」というスタンスでやってくれるところは、スゴくいい!と思いました。話をしていても事務的な目線ではなく、私たちと同じ目線にたってみて下さるのが終始伝わってきました。引き渡し式も含めて、すごくアットホームでしたし、身内みたいな感覚で何でも相談できると思います。私たちの場合はもうすっかり冗談をいったり、ツッコミを入れたりという関係性になっていますけど(笑)。そういうあったかいところはオススメです。おかげさまでオーナーさんとも普段から気軽に連絡取り合えるいい関係になれました。ちなみに引き渡し後も、ちょくちょくパレットさんには連絡しているんです。たとえば最近では、パレットさんが手がけた他のエリアの法人さんと横の繋がりを作ってもらったりしています。見学に行かせてもらってノウハウを共有できたり、引っ越しを希望される利用者さんのフォローもお手伝いできたり…私たちも同じエリア内では法人同士のつながりもあるのですが、県をまたぐような繋がりを作るのは難しかったんです。だからそういう面でも非常にお世話になっています。こうして「建てたらそれで終わり」という関係にならない点もオススメできるポイントですね。「想いを込めて施設を創りたい」とか「運営面でのアドバイスやサポートもほしい」という法人さんなら、候補に加えて間違いない会社だと思います。